個展開催のお知らせ

2025年9月4日~9月9日、表参道にありますGallery Concept 21にて個展を開催致しますので、ご高覧のほどよろしくお願いいたします。

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作品展無事終了

地元の仲間たちのサポートを得て開催にこぎつけた8年ぶりの個展は、2日目の朝にテレビ・新聞で報道されたことも手伝い、延べで2,000名ほどの方々にお越しいただき、無事に終えることが出来ました。故郷での開催はこれが最後と思って臨みましたが、たくさんの方々からお褒めの言葉や励ましの言葉、さらには次の開催を期待する声も多々いただきましたので、気持ちも新たに、2年後の開催を目指して制作に励む所存です。

https://youtu.be/RQcHNovK2FY?si=CXGwVYanu0LGPdxx

 

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作品展開催のお知らせ

2024年3月1日(金)~3日(日)の3日間、群馬県藤岡市の道の駅「ららん藤岡」にて作品展を開催します。お近くにお越しの節は是非お立ち寄りください。
また、近くに御友人、お知り合いの方などいらっしゃいましたら、是非ご紹介ください。

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エマイユで失敗!やり直したい!そんな時は

あぁ、エマイユ(ここでは透明のエマイユ)が上手く発色しなかった、斑だらけになってしまった、やり直したい、エマイユでそんな失敗を経験したことはありませんか? 今回は簡単に手に入る材料を使ってエマイユを剥がし落とす方法について。

その方法とは「5%のクエン酸水(水100㏄当たりクエン酸5g)にガラスを浸す」というものです。

濃度については絶対に5%でなければならないということはないと思います。私自身の実験の結果ではこの濃度に浸し、時々使用済みの歯ブラシで擦すことで数時間できれいに落ちました。

0分

1時間経過

2時間経過

4時間経過

上の写真はクエン酸水に浸したガラスの色がどう落ちるかを時間の経過とともに観たものです。トレーには4枚の色を付けたがガラスを浸してあります。これら4枚のガラスのうち左側2枚はエマイユを施したもの、右上は色グリザイユ、右下はシルバーステインを施したものです。時間の経過とともにエマイユは徐々に落ちてきていますが、グリザイユとシルバーステインについては変化がありません。

エマイユは基本的にはそれまでグリザイユで施した絵付け面とは逆の面に施すので、絵付け面を保護した上で腐食、サンドブラストといった方法でエマイユを落とすことは可能です。ただ、こうした手法に必要な設備は決して身近なものではありません。また、エマイユをグリザイユ絵付け面と同じ面に施した場合には、これらの方法ではエマイユだけでなくグリザイユ絵付けまで取り除いてしまう可能性があります。

エマイユはグリザイユに比べて焼成温度が低いことから、使う場合には絵付けの最終工程となるのが基本です。そんな最終工程で失敗したら泣くに泣けません。そこに身近なものによる救いの道があったら。その身近なものがナチュラル洗剤の材料の一つであるクエン酸です。その水溶水は家内掃除にも活躍するもので、クエン酸は100均でも取り扱ています。

エマイユを落とす(取り去る)のにクエン酸水が使えるのではと思ったきっかけは、とあるサイトでヒュージング時にガラスに融着した離型剤を剥離させる方法として紹介されていたことです。エマイユはハンダの仕上げに使うパティーナが付着するとダメージを受けますが、この性質を利用すればパティーナで取り除けるということになります。エマイユが酸に弱いとなればクエン酸でも落とすことができるのではと考えたわけです。ちなみにこのブログサイトはキルンワークに関するアイデアや助言が盛り沢山ですので参考にされると良いと思います。

実際に自分がヒュージングガラスに融着した離型剤の剥離を試みた様子と結果が以下の写真です。参照サイト情報では4時間ほど浸すとありましたが、2枚目の写真に至るまでは1時間ほどだったと思います。3枚目の写真の通り、ガラスにべっとりついてしまった離型剤はきれいに剥がれ落ちました。

蛇足ですが、エマイユの失敗といえば・・・

エマイユを焼き付ける時はエマイユ面は必ず上向きでければなりません。エマイユ面を下にして棚板に接する形で焼成すると、多くの場合に離型剤がガラスに付着してしまいます。私自身そんな失敗を何度かしました。絵付け面と反対の裏面にエマイユを施した後、すでにグリザイユで作業をしていた表(おもて)面に再度グリザイユを施したいと思うことがあるのです。グリザイユの焼成温度はエマイユより高いので、エマイユを施した後に再度グリザイユで作業をするのはできれば避けたいところではあるのですが、時ににその必要を感じることがあるのです。そして作業を終え、さぁ焼成、と思った時に、前段階でエマイユで作業をしていたことをすっかり忘れ、作業を行ったグリザイユ面を上にして(=エマイユ面が下)焼成してしまったのです。クエン酸水が役に立つと知ったのは今年(2022年)になってのことですから、それまでは仕方なく結果を受け入れたり、パティーナを浸した綿棒や布でこすってみたりしたものです(きれいにこすり落とせたためしはありません)。

最後に、エマイユを施した面を下(棚板側)にして焼成するとどうなるかが見て取れる投稿がユーチューブにあったのでリンクを貼っておきます。https://youtu.be/YxEKeZRN_Gc このビデオで投稿者はエマイユを施した面を下にして焼成しています。その結果、離型剤とエマイユが融着してしまいました(14分ほど経過した辺りからの映像)。彼女はエマイユを施した面を下にして焼成してはいけないということを知らなかったようですが、この事例もクエン酸水で解決できます。

 

 

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サンドブラストとファイアーポリッシュ

サンドブラストとファイアーポリッシュについて失敗例も交えてお話したいと思います。

絵付け作品の制作に於いて、時に被せガラス(フラッシュガラスクリアーガラスに色ガラスを被せたガラス)を使い、一部を色落としすることがあります。この作業を行う方法としては①腐食と②サンドブラストがありますが、ここではサンドブラストによる作業が前提です。尚、①の腐食作業についてはこのページの末尾で少し触れたいと思います。

サンドブラストを行う準備をします。左の写真にあるように、ガラス全体にマスキングシートを貼り、砂を当てる部分(色ガラスを削り落とす部分)をナイフでカットし剥がします。

 

露出している色ガラス部分に砂を吹きかけ色ガラスを削り落とします。この作業がサンドブラストです。左はサンドブラストを終えた直後のガラスです。色ガラスがすっかり削り落とされています。

 

サンドブラストを終え、マスキングシートを剥がしたところです。サンドブラストしたところはザラザラで半透明状態です。半透明の状態をみていただくために、左の2枚の写真の右側ではサンドブラストを施したガラスの上部にクリアーのガラスを置いてみました。見にくいですが、何とか透明度の違いがおわかりいただけるでしょうか。

サンドブラストを施したところにそのまま絵付けをしても、顔料が砂が当たってザラザラした表面に沁み込むように入り込んでしまい、きれいな絵付けが出来ません。 そこで、ガラスを700℃ほどで焼成します。すると、サンドブラストを施した部分の表面が滑らかになり、透明感も蘇ります。これをファイアーポリッシュといいます。ちなみに私の電気炉では670℃で焼成しています。

サンドブラスト後の処理としては、ファイアーポリッシュのほかに、サンドブラストした部分にデポリという顔料を施して焼成する方法があります。デポリはすりガラスのような透過光を抑える効果を出す時に絵付け面と反対の面に使います。「すりガラスのように」ということですので透明にはなりませんが、表面がデポリにコーティングされてなめらかになり絵付けができるようになります。

最後に失敗例を(ちなみに、上記の写真はこの失敗の後にやり直したものです)

サンドブラストを行った後、670℃ほどでファイヤーポリッシュをしたつもりでしたが、とっくに終えているはずのプログラムがまだ「END」になっておらず、プログラムは継続中で炉内温度が590℃と表示されていました。よく見ると、2つ設定している焼成プログラムのうち、最高温度を800℃ほどに設定しているヒュージングのプログラムで焼成していました。ヒュージングプログラムで焼かれた被せガラスはこんな無残な姿になってしまいました。写真ではわかりにくいかもしれませんが、それぞれのガラスは当初より一回り小さく、周囲が盛り上がり中心付近が窪んでいます(いわゆる6㎜ルールなるものによるものです)。高価なガラスですのでこんな失敗は避けたいものです。

— 腐食作業について—

腐食作業は古くから取り入れられている方法で、溶液にさらされた色ガラスを溶かし落とすので、作業後のガラス表面は滑らか且つクリアーなため、サンドブラスト作業後に求められる上記の作業は不要です。しかしながら、腐食作業で使うフッ化水素酸は極めて危険で、十分な設備と厳重な管理、安全に留意した慎重な取り扱いが求められます。ガラスを溶かすほどの溶液ですからどれ程危険なものか容易に想像がつくというものです。私が絵付けを学んだステンドグラスアートスクールでも、入学した年は腐食のための設備を使用することができましたが、2年目に入った年に設備は撤去され、サンドブラスターに置き換わりました。

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