最後の晩餐

2021年に制作した作品(サイズ:410mm x 840mm)の制作過程

(1) ガラスカット。背景の一部となっているタペストリーや人物部分には二層ガラス(被せガラス)を使用。

(2) 被せガラスの色の一部(顔や手、背景のタペストリーの模様部分)をサンドブラストで削り落とす。サンドブラストを施した部分はざらざらな面でそのままでは絵付けが難しいため、670℃で焼成し透明な滑らかな表面を作る(ファイアーポリッシュ)。

サンドブラストした面に絵付けを施す際、デポリと呼ぶ白系の顔料をあらかじめ焼き付けてから作業を行う方法もあるが、ファイアーポリッシュに拠る方がより透明で滑らかな表面になる。

(3) 1回目の調子付け。線描きを施して焼成した後、水溶きグリザイユを使って調子付けを行う。

(4) 2回目の調子付け。1回目同様に水溶きグリザイユで調子付けを行った後、水溶性メディウムを使って影などの濃い部分を加筆し、陰影を際立たせる。

(5) 色入れが必要な部分に色グリザイユ、シルバーステイン、透明エナメルを施す(絵付けを終了)。使用する顔料の焼成温度が異なるため、色入れは複数回の焼成が必要となることもある。

(6) 鉛桟を使って組付けを完了。最終的にはLEDバックライト付きの額に納める予定。

縦410㎜x横840㎜